※皮膚の写真はこの1枚だけです。苦手な方しょっぱなからごめんなさい・・・(画像の大きさの関係で分かりにくいかもですが、肩から背中にかけての写真です)
今まで健康体そのもので、日常生活を送ることに支障が出たことがなかった私。妊娠してから支障でまくりで、つわり以上に苦しんだ皮膚トラブルがありました。
自分自身の備忘録として、そして同じような人の参考になればと思いブログに書き残しておきたいと思います。
妊娠4ヶ月からはじまったかゆみ
▲性別が分かったのは妊娠5か月のときでした。夫にはオムライスジェンダーリビールをしました
つわり期後半からはじまった全身のかゆみ。はじめは蕁麻疹ってことだったんだけど、妊娠性痒疹かもねとのこと。でも普通は後期から出るので正確な診断名はわからないけど、治療法は同じみたい。
妊娠してなかったら大したことなくても、とにかく薬の制限が多い妊婦。医師によってもその判断はまちまちだからなかなか難しい。。
※便宜上痒みがでた部位を蕁麻疹と表現しています
大変だったこと
①肌を露出する格好ができない
蕁麻疹と違って痕が残るので、夏が近い時期でしたが肌を露出させる格好がしにくかった。。
②夜寝るのが大変
痒みがひどくなるのは夕方から明け方にかけて。なので寝るときがマックスにかゆい!!
薬だけじゃ足りないとき、毎日アイスノンの上に寝て、保冷剤を握って痒いところを冷やして。
夜になると症状がひどくなるので、仕事は遅くならないように、飲み会の出席もほぼ断ってできるだけ早く寝る準備ができるように、ストレスを溜めないように工夫していました。
痒くて寝れない日もあったし、寝れても熟睡とは程遠い感じ。一緒に寝てる夫も一緒に寝不足の日々だったなぁ〜。
③足の裏までかゆい…
蕁麻疹が続くと、足の裏まで蕁麻疹が出て、5分以上歩くのがしんどかった。足の裏はさすがに職場でかけない、けど痒くてたまらない…ということで痒みがひどいときは在宅をして存分に足の裏をかいていました。
④辛さをわかってもらえない
みんな当事者じゃないから仕方ないとは思うのですが、かゆみの辛さを分かってもらえないのもつらかったです。。
夫から掻くのがクセになってると言われて何回かキレてた気がします。笑かくのを我慢するとかの次元じゃないんだってって何回も説明した。
産婦人科の先生にも「妊婦さんの皮膚の痒みはよくありますからね」って言われたときは、心の中で毒づくのを止められませんでした。
一方皮膚科へは毎週通っていましたが、「これはしんどいね」「かなり重症だよ」と寄り添ってもらって、皮膚科の先生が大好きになりました。笑(共感することの大切さを今までで一番感じていたかもしれませんw)
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治療法
▲たまごの下は緑星人で全然かわいくない感じになっちゃいましたw
最終的にはステロイドの塗り薬、抗ヒスタミン・ステロイドの内服、月1回の注射剤でコントロールできるようになりました。痒みがおさまってきたのは妊娠8ヶ月のはじめころだったかな。そのときは本当に嬉しかった。。
(薬剤の詳細:デルモゾール軟膏、ロラタジン20mg、プレドニゾロン5mg、プロテカジン10mg、ゾレア300mg)
隣で寝ていた夫も、私の症状が落ち着いて夜寝れるようになったと言っていました。笑
そして妊婦はとても暑がりになるので、ちょうど真夏の時期に肌を露出できる格好ができたのもありがたかったです。
注射は月1.5万円するのでお財布は痛いですが、生活の質はめちゃくちゃあがり大満足です!
ステロイドの副作用
▲両親にはメルカリで買ったコイン削りで性別を伝えるポストカードを送りました。
ステロイドといえば副作用が大きいのではと怖がられることが多い気がします。塗り薬は局所作用なのでその心配はないので、問題は内服の方ですね。
胎盤への移行性はかなり少ないので、胎児には安全だと言われています。ただ太りやすくなるし、血糖値も上がるので母体への負担を考えるとできれば処方はしたくないそう。
家族歴があることもありますが、ステロイド服用もあり妊娠後期には妊娠糖尿病の試験にひっかかり、毎日血糖測定、必要に応じたインスリン投与をしています。
でも!あの痒さに比べれば副作用なんて大したことない(TT)
おわりに
▲甥っ子はコインを削った後に「女の子がよかった」と号泣し、翌日には「赤ちゃんにおもちゃぜーんぶあげます」とお兄さん発言をしてくれました
これが妊娠性痒疹なら、第二子のときも高い確率で同じことが起きるらしい。。(恐怖)今は出産と同時に痒みが落ち着くことを祈りたいと思います。
そして自分が患者さんになって、はじめて気付くことがたくさんありました。正直痒くてたって死ぬことはありません。でも本当にしんどかった…。
はじめに治療のフローを聞いて、これでどれも効かなかったらずっとこのままなの?と不安になったし、薬が効いたら先生にも薬にもすごく感謝もした。そして一番ありがたかったのは、診察の度に先生がかけてくれる寄り添いの言葉でした。
薬学部を出て、製薬会社で働き医療と近くで生活をしてきて、でも忘れてることとか気付いていないことってたくさんあるなぁ。。今は産休中ですが、自分が製薬業界でなにをしたいのか忘れずにいなきゃと強く思ったのでした。