冬になると流行るインフルエンザ。今年も猛威を振るっています。
予防にワクチン接種は大事ですが、ワクチンを打っていても発症を確実に抑えられるわけではないのも事実。実際に周りでもワクチン打ったのにインフルエンザになった…という方がいました。
インフルエンザにかかるとしんどいだけじゃなくて、周りからバイキンマン扱いされるのも悲しいところ…。インフルエンザになった人は「他の人にうつしてないかな」って心配している人が多いですよね。高熱出たりで大変なのに、周りにも心配して大変そう。。
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インフルエンザワクチンの有効率は50%くらい
そもそもインフルエンザワクチンがどれくらい効果があるのかというと、日本では小児で25~60%と、成人で50~60%と言われています。クリニックに行ったら「ワクチンは30%くらいしか効かないのよ〜」って言われてびっくりした、なんて話も聞きます。
じゃあ打つ意味がないのかというと、そうではありません。小中学生のワクチン集団接種 をやめたら、インフルエンザ で亡くなるお年寄りが増えた。なぜ?にもあるように、インフルエンザにかかることは一人の問題ではないからです。
少なくとも、そう思われている時代に「予防接種を打たない」という選択肢を取ることは、リスクが高いように感じます。だから予防接種は大事だし、もちろんそれ以前に手洗いうがい、人ごみを避ける、よく寝て食べて免疫をつけることも大事です。
ただ、今回話したいのは「インフルエンザうつされたかも」と思ったとき。まだ症状は出てないけど、身近な人がインフルエンザになったときなどの対策の選択肢に漢方薬もあるよって話をしたいと思います。
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インフルエンザに絶対かかりたくないときの対応策
インフルエンザの治療薬に使われる薬剤のうち、経口薬のタミフル、吸入薬のリレンザ、吸入薬のイナビルは予防に用いることが認められています。(予防効果は薬剤を使用している期間のみ。)
ただし、これらは医療用医薬品で、医師の判断により処方されたときに投与されるものです。他の選択肢として考えられるのは、漢方薬の麻黄湯(まおうとう)。
麻黄湯(医療用)の添付文書には
【効果または効能】
悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの次の諸症:
感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難
とあります。
インフルエンザは、体内に入ったインフルエンザウィルスが増殖することで発症します。このウィルスの増殖を止めるのがインフルエンザの治療薬であり、予防薬の働きです。
つまり、麻黄湯に抗インフルエンザ作用があるとすれば、インフルエンザ感染初期に飲めば予防できる可能性があると言えるのです。ちなみに、薬局で買える麻黄湯の効果・効能にはこのような記載になっています。
体力充実して、かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症:
感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり
ここには「インフルエンザ」という言葉はありませんが。ただ、私は身近な人がインフルエンザになって「うつったかも!?」と思ったときは麻黄湯を飲むようにしています。
高熱が出て辛いのも、会社を休まなきゃいけないのも、周りからバイキンマン扱いされるのもいやですもん。
よく寝て、よく食べて免疫を高めておくのが一番だけど、薬局で買える漢方薬で防ぐことができるなら、防ぎたいですもんね。ただ、症状が出てきたらすぐに病院に行きましょう。