空前の絵本ブームに見事にはまり、絵本コーナーをウロウロする26歳独身女性。
ヨシタケシンスケさんのふまんがあります (PHPわたしのえほん)を読んだ瞬間、好きになって、
(でも…子どもがいない大人が絵本を買うのは変だ)と何度も我慢して、
それでも結局は我慢しきれず買って、付いてきたヨシタケシンスケさんの2018年カレンダーに喜んでいる。それが私です。
今日は、26歳の独身女性の家に絵本があっても変じゃない「ふまんがあります」の何がそんなに好きなのかを語っちゃいます。
「ふまんがあります」はどんな本?
おとなって、ズルいんじゃない!?
と、7才くらいの女の子がお父さんに文句を言う話。
どうして おとなは よるおそくまで
おきているのに、こどもだけ
はやく ねなくちゃいけないの?
じつは、つぎの クリスマスのために、
サンタさんから たのまれた ちょうさいんさんが、
「よる はやく ねるこか どうか」を、
なんかいも しらべにくるんだよ。
とかね。女の子が「ふまん」をお父さんにぶつけて、お父さんがそれに答えていく話。
他にも、
どうして ニュースをみなくちゃいけないの?
どうして グリンピースを たべなきゃいけないの?
どうして すぐに「いまいそがしい」とか「また あとで!」とかいうの?
とね。あとね、絵もとってもかわいい。
「ふまんがあります」を読むと、気持ちがホワ〜となる
「ふまんがあります」をはじめヨシタケシンスケさんの絵本、とにかく好き。読んだら気持ちがホワ〜ってなる。読み終わると、自然と顔がほころぶ。
じゃあどうして気持ちがホワ〜となるのか、自然と顔がほころぶのかというと、女の子がかわいくて、お父さんもかわいいからなんです。「こんな子どもでいたい」「こんな大人でいたい」って思うからなんです。
「なんで?」って思ったことを「なんで?」って言える子どもでありたい。「なんで」を我慢して、いつのまにか「なんで」って感じなくなっちゃうのはいやだ。
子どもの「なんで?」にユーモアたっぷりで返せる大人でいたい。
ニュースは見た方が勉強になるとか、好き嫌いをしないでグリンピースを食べた方が健康的とか、そんなつまんない回答をしないで、子どもが疑いの目を向けるくらいユーモアたっぷりで返せる大人になりたい。
いつだって誰だって人が動くのは論理じゃなくて、感情だから。不満の気持ちをユーモアで面白おかしく解消できる大人になりたい。
そんな風になりたいと思うと同時に、この絵本を読むとそんな子どもや大人になれる気がする。自然で素直で、周りを和やかにできるそんな人になれる気がする。なんならちょっとなれた気もする。だから気持ちがホワ〜ってなって、顔がほころぶ。
だから、ヨシタケシンスケさんの絵本が好きなんです。
今の悩みは、自分へのクリスマスプレゼントでヨシタケシンスケさんの絵本を全部買ってしまおうかってこと…。