「一年目は営業を経験した方がいい」
大学生の時、この言葉を何度も聞きました。何回か理由を聞いた気もしますが、正直なんて答えてもらったのかあんまり覚えていません。ごめんなさい。
でも「この人が言うなら」「この人も言うなら」と、営業職を希望したのを覚えています。営業を一年してみて、この言葉を改めて実感したので、理由を整理したらこの4つに行き着きました。
営業は総合格闘技
大学生の時、営業って「末端の仕事」ってイメージが強かったんです。たしかに末端ではあるけど、イメージとは全然違う。営業って総合格闘技なんですよね。営業としてできないといけないことってたくさんある。
人間関係を築けないと話が始まらないし、自社製品・サービスを知っているのは当たり前。でも顧客は他社品と比べるから、他社のことも知らないといけない。その上で、何をするか、どう売るかを考えるわけなのでマーケティングの要素も大事。プレゼンもするし、イベントをオーガナイズしたりも。
色んなことができるから、色んなものが見える。ビジネスの要素として何があって、自分は何が苦手で、何が得意なのかが見えやすい。
理不尽に出会う
ブッラク企業じゃない限り、このご時世社内のハラスメントはかなり少なくなっているので、意味不明な理不尽に出会うことはかなり少ない。でも、顧客は別。
本人にその気があるなしに関わらず、製品・サービスを使っているからと横柄な態度になってしまう人は少なくない。そんな人と接する機会は、多くはないにしても、0ではない。
でもそういう機会って貴重だなって。クレーマーは自分がクレーマーだなんて思っていない。自分の欲しているものを与えられるのが、当たり前だと思っているから文句を言うんですよね。意外とこれは誰でも陥りがちかなぁと。
コンビニのレジはサクサク進むのが当たり前だと思うから、ちんたらしているとイラっとする。そこそこいい値段の店では気持ちのいいサービスが当たり前だと思うから、お皿を下げるタイミングが早いとイラっとする。私のこころが狭いのは否めませんが、大なり小なりみんなこんなものでしょ。理不尽に出会うことは、いい反面教師と出会えるということ。
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すてきな人との出会いも多い
いつだって人を成長させるのは“人”。だから新たな出会いってかなり大事。
営業だと社外に行くことも多いし、社内で協力しないといけないこともある。なので自ずと出会う人の数が多くなりやすい。出会う人の数が多ければ、理不尽な出会いもあるけど、それよりも“いい出会い”の方が絶対に多い。
人と関わる時間が多いので、出会う数だけではなくて、出会った人を知る機会・時間も多い。「この人すごいな」「この人好きだな」って思える人がたくさんいるのは幸せなこと。
成長が数字で見える
営業といえば数字。運に左右される部分が多いとはいえ、実際の成長が数字に出るまでにはタイムラグがあるとはいえ、それでも営業は数字をあげてなんぼ。数字が出ていれば成長できているってことだし、そうでなければ残念だけど成長が足りないってこと。
すっごくシンプル。
・営業は総合格闘技
・理不尽に出会うことが多い
・すてきな人との出会いも多い
・成長が数字で見える
これが一年働いて、感じたことでした。